災害・対策・経験談

災害に備えて家庭で出来ること【経験者が語る対策まとめ】

管理人のるあせすです。

※熊本地震から7年が経ちました。災害対策の役に立てたらと思い書いた記事になります。

近年、自然災害による被害が各地で起きており、2018年と2019年は豪雨や台風による土砂災害や河川反乱など被害が多発しています。

過去には東日本大震災、阪神淡路大震災など様々な自然災害に見舞われています。

私自身、過去二度の災害を経験しています。一回目の災害はもろに体験してしまい死を覚悟しました。

二度目は豪雨災害による被害でしたが、幸いにも命に関わる経験はありませんでした。しかし、あと少し遅れていたら土砂災害に巻き込まれていた可能性があったことに帰宅後判明し背筋が凍りました。

今回は、こうした災害を経験して「やるべきこと」「あれば良い物」などをまとめてみました。

代用くん
代用くん
備蓄品って買いだめする必要ある?
るあせす
るあせす
賞味期限とかあるから日頃から生活してる物を買い足す程度で何とかなるよ

災害時にやるべきことまとめ

写真を撮る

のんきに写真を撮ってる場合じゃないと思うかもしれませんが、かなり重要です。

写真を撮っておけばデータが残りますので、後でお話しする申請書類の提出の際の「証明」になります。

写真を撮るのは、「自宅(あるいは住んでるアパート)」「家具や家電」になります。「自宅(あるいはアパート)」は必ず全体が撮れるようにしてください。「全壊」や「半壊」などの破損程度を証明する際に必要になりますので、必ず全体が写るようにしてください。

他にも、床上浸水などで部屋に水の跡が残っていると思いますので、その部分がはっきり分かる箇所の写真を全体が写るようにして撮りましょう(複数撮っておけば証明に使う際の写真に困ることはなくなります)。

なお、写真を撮る場合、災害が収まったときにするようにしてください。死んだら元も子もないので、まずは避難を優先にしましょう。

義援金申請などの書類を提出する

こちらも必ずしておくべきです。申請書類は各自治体によって様々ですので、必ず指示に従って書類の申請をしてください。

義援金の申請の際には、上記で話をした被害状況の写真を添付することがほぼ必ず明記されてますので、書類に明記されてる内容に沿った写真を添付してください。

これを怠ってしまうとお金の配布がされませんので、面倒くさがらず必ず申請してください。

自宅を守る(災害の種類による)

災害の種類や自宅周辺の被害状況にもよりますが、地震による震災であれば自宅を守ってください。

どういうことかと言いますと、火事場泥棒による被害を防ぐためです。津波や洪水などの水に関する被害は、残念ながら家具や家電などは使い物にならなくなっているものが多いため、リサイクルショップに売れず廃棄しか出来ません。

しかし、地震による災害では物が壊れていない場合があります。それを狙ってくる輩がいるので立入禁止の指示が出てない場所に限っては自宅を守った方が良いです。他にも、洪水被害でも二階が無事の方や階層が高いアパートなどに住んでる方の場合も、自宅の鍵は必ず閉めて守るようにしておいてください。

災害時にあれば良い物まとめ

災害にあった場合、あれば良い物を一覧にしました。私の考えでは、あくまで普段の生活に必要あるいは使っているものをうまく利用するべきだと思いますので、「今から準備するぞ!」というのは好きじゃありません。

邪魔になったり、他の人の迷惑(爆買いなど)にならないようにしてほしいので、普段の生活で気づいたら(例:普段はインスタント食品は買わないけど、買っておこうかな程度で)購入する感じでお願いします。

ガスコンロ

家で鍋をしてる方はあると思います。お湯が作れればスープやインスタント食品が作れますから重要です。

基本的に災害時は電気は使えない(大切なので)のでIHクッキングヒーターは使えないため注意をしてください。

飲料水

生きていくには一番重要なのは水ですね。飲み水があれば最悪何とかなりますので、水は常備しておく必要があります。

ペットボトルの飲料水を購入してる方は問題ないですが、水道水の場合は止まる可能性がありますので、2L/9本あれば使い方を間違えなければ、水の配給が来るまでは耐えられると思います。

※夏場や家族が多い方は多めに準備しておく必要がありますので注意しておいてください。
※飲み水は飲み水として大切に使うようにしてください。

モバイルバッテリー

スマートフォンを持ってる方は大抵持ってると思います。電気系統が止まってるときはこれが唯一の希望と言っても過言ではありません。

当時、私はモバイルバッテリーを持っていなかったので、連絡手段が一度断たれてしまい最悪でした(友人が持っていたおかげでなんとかなりました)。

充電が切れてしまうと連絡や情報入手が出来なくなるので、モバイルバッテリーは一人一台所持しておけばその問題は解消しますね。

インスタント食品などの保存食

インスタント食品などの賞味期限が長い食料は多くあれば問題ありません。しかし、カップ麺などは貴重な飲料水を使いますので、乾物系の保存食は状況によっては考え物です。他にも、賞味期限が長い羊羹やゼリーも保存食として活用するのが良いです。

特に栄養補給・水分補給も兼ねるゼリーが個人的におすすめです。スプーンや箸も要りません、飲むだけです(これだけだと飽きるとは思いますが、そんなこと言ってる状況ではありません)。

何より水分補給が出来る点が良いですね。

貴重品

財布などの貴重品は必須です。特にカード類は盗まれてしまうと後々面倒なので、肌身離さず持っておくようにしてください。

状況に応じて必要なもの

以下は災害の種類にもよりますが、状況によって必要になるもの一覧です。参考程度に見て貰えればと思います。

  1. 衣類
  2. 救急セット
  3. ビニール袋
  4. ポケットティッシュ
  5. タオル

小項目にしてる理由は、実際、災害が起きたときは準備してる場合じゃない場面が多いからです。貴重品をもって逃げた方が無難という考えに至ります。

普段の生活からできる災害対策まとめ

枕元に貴重品を置いておく

災害当時前からずっとやってることですが、財布など貴重品を枕元に置いています。

地震の被害にあったときに、アパートが倒壊し身動きが取れない状況になりましたが、枕元にスマホと財布を置いてたので最悪の事態は免れました。

避難場所の選定

住んでる地域の避難場所を把握しておけば、災害時にすぐさまそこへ駆け込むことが出来ます。

注意してほしいのが、災害の種類によって避難場所を選んでおくことです。例えば、大雨で土砂崩れが起きそうなのにも関わらず、その付近の避難場所に向かうことは止めてください。

車やバイクは綺麗にしておく

車は災害で家がなくなった場合、簡易的な家になります。雨風が防げればなんにでもなります。荷物も入れられるので、車内は綺麗にしておいてください。移動手段としても活用するので、定期的な点検も忘れずに。バイクも同じく移動手段になりますので、同じく不備がないよう点検はしておくことです。

おまけ:地震災害経験談

目が覚めると天井があった

当時の私は学生でした。アパートに一人暮らしをしており次の日に備えて眠っていました。地震発生時期は深夜1:25。物凄い物音と室内用物干し竿が頭に直撃して目が覚めました。揺れが収まって起き上がろうとしたら目の前は天井でした。

この時、私は始めて自分の置かれている状況が最悪だと気付きました。

「閉じ込められた」「まさか、この年で死ぬのか」

と思いました。しかし、幸いなことに体の自由がほんの少しだけありました。腕も動かせてスマホと財布を見つけ出し状況を打破するために必死で考えました。ただ、もう一度地震が来たら死ぬんだろうなとも思いました。

最後は自力で脱出した

倒壊したアパートの下敷きになってから5時間が経過したときに、朝日が隙間から入ってきました。そのときに、アパートの倒壊状況が把握出来ました。真下に倒壊したのではなく、斜めに倒壊したおかげで僅かな隙間が生じて若干身動きできる状態なのが分かりました。

もう一つ分かったのが、隣の人がどうやって脱出できたのが謎でした。災害時に隣人もいたはずなのに、声をかけても反応がなかったのが不思議でした。

こんな感じにアパートが倒壊したおかげで、隣人は無事脱出できたみたいです。↑矢印の場所が私が住んでた場所になりますが、1Fと書いた部屋の壁が斜めに倒れて隣がむき出し状態になり、僅かな隙間から邪魔な物を動かし自力で脱出できた形になります。

大半の物は失ったが命は残った

災害を身をもって体験しましたが、もう二度経験したくありません。今でもあの惨状は覚えてるのですが、あまり思い出したくありません。

運が悪かったら死んでた状況でしたが、幸いなことに命と体は無事でした。精神は未だに災害の日から時は止まってましたが、時が経つに連れて風化していってるので、前を向いて歩けている(=生きてる)と実感してます。

最後に

自然災害は突然起こります。いつ来るかなんて分かりません。対策しても意味ないかもと思いますが、対策するしないで言えば対策しておいた方が何か起こった時にすぐ対応できます。

災害関係の記事もこれから増やしていきますので、是非参考にしていただければと思います。